楽天の年会費有料カードの大幅改定が11月1日に発表されると、ユーザー達からは「改悪だ」という声が続々と上がり続けている。ポイント倍率や月間獲得ポイントの下落もさることながら、海外の空港ラウンジを無料で利用できるプライオリティ・パスの利用回数が制限されたことが主な要因のようだ。中には楽天カードの解約を宣言する者もおり、次のカード探しに奮闘している。そこで「脱・楽天カード宣言者」が次に目星をつけているクレジットカードは何か、調査してみた。
「私が今、目をつけているのはセゾンアメックスゴールドです」
と話すのは、40代のユーザーだ。
「年会費は1万1000円かかりますが、現在、持っているセゾンパールアメックスを使って、インビテーションが届くのを待って入会すれば、年会費は実質無料です。年1回以上のカード利用で年会費が無料になるので、普通に使っていれば永年無料。優遇年会費1万1000円を払えば、プライオリティ・パスのプレステージ会員にもなれます」
つまり、インビテーションさえ届けば、楽天プレミアムカードの年会費と同じ金額でこれまで通り、空港ラウンジを無制限に利用できるというのだ。だが、問題もある。
「アメックス自体がアジアでほとんど使えないことですね。アジアの空港会社やホテルサイトはほとんどがVISAかJCBで、アメックスには対応していないことが多い。楽天カードは全てに対応していたから、よかったんですよね。旅行好きにとって、アメックスは使い勝手が悪いんです。楽天カードの大幅改定をきっかけに、プライオリティ・パスをめぐって、カード会社が次々と戦略を練ってくるかもしれません」(別のユーザー)
楽天カードのポジションに収まるのは、どこのカードなのだろうか。
(京野歩夢)