NHKのリサーチ力、企画力は、どこまでポンコツなのか。大晦日に放送される「第74回NHK紅白歌合戦」の出場歌手のメンバーを見るにつけ、そう思わざるを得ない。松平健の名前がないのだ。
というのも今年、松平の人気、注目度は急上昇している。
「『マツケンサンバⅡ』が、TikTokで大人気。また、新曲『パンダピラニア』も、相当話題になっています。当然、選出されると思っていただけに意外でした」(音楽ライター)
2021年の紅白では「マツケンサンバⅡ」で前半のトリを任され、金ピカ衣装でスケボーに乗って登場。大いにお祭りムードを盛り上げた。
「性加害問題で旧ジャニーズ事務所のグループの出場は一切なくなったことから、『大人の紅白』への回帰を期待した歌謡ファンは多かったかもしれませんが、若者に人気の『横文字グループ』が多く選出され、多くの中高年世代にとっては例年と大差ない、楽しみの少ない紅白という印象。ですから、視聴率の回復などとても見込めない。せめて理屈抜きの楽しさの松平のパフォーマンスで、新たな一年への勢いをつけてもらいた視聴者は多かったのでは」(芸能記者)
11月28日の誕生日で70歳になったが、まだまだエンターテイメントへの追求を止めようとしない松平は、きっとまた紅白の舞台に戻ってくるに違いない。
(露口正義)