NHKが燃えている。局内でジャニー喜多川氏がコトに及んでいたことが明らかになり、今年の紅白歌合戦は「脱ジャニーズ路線を明確にしろ」との大号令が下ったのだ。とはいえ、これまでジャニーズ頼みだった紅白だけに、人選は難航している。苦肉の策が、中森明菜と元SMAP「新しい地図」の共演だというのだ。
30代の男性の証言によれば2002年、番組出演を目指しNHK局内でダンス練習をしていた休憩中に、ジャニー氏にトイレで性被害を受けたというのだ。NHK報道番組制作スタッフが言う。
「すぐにニュースで報道しましたが、これで局内の雰囲気は一変しました」
NHKは10月10日、2024年度から2026年度の中期経営計画を発表。これに基づく来年度予算は、年明けに国会で承認を受けなければならない。局内で「性犯罪」が行われたとなれば、コンプライアンスが国会でも問われる。予算を通すためにも、ジャニーズ問題にはきちんとけじめをつけたい。紅白はその絶好の舞台となるが、「脱ジャニーズ」を象徴する歌手はなかなか見当たらないのだ。
そこでクローズアップされるのが、明菜の存在だった。明菜は近藤真彦との交際トラブルから金屏風会見騒動などの過去があり、ある意味、ジャニーズ帝国の被害者だ。昨年の紅白は出場が有力視されながら、かなわず。NHKは数年前から出演交渉を継続している。NHKからジャニーズが消え、近藤やその背後にいたメリー喜多川氏の影も消えた舞台なら、復帰しやすいだろう。
朝ドラ「ブギウギ」出演中の草彅剛の紅白出場は確定しており、稲垣吾郎、香取慎吾もゲストで登場することが濃厚だ。元SMAPの「新しい地図」と明菜が紅白で共演となれば、「脱ジャニーズ」色は鮮明になる。
SNSでは今年の紅白に関し、様々な憶測が流れている。松田聖子と明菜の共演、新しい地図の3人と北島三郎が「まつり」を歌う、ジャニーズ事務所から移籍した郷ひろみと本木雅弘のデュエット、ブルーノ・マーズ級の大物外タレの出演などなど。
NHKの思惑通り、明菜が脱ジャニーズ時代の歌姫として復活するか。
(健田ミナミ)