タレントのアンミカが起用された日清「どん兵衛」のCMが、ちょっとした騒動を巻き起こしている。X(旧Twitter)ではなんと、公式動画の閲覧回数が1日で1750万回を超え、企業公式SNSとしては驚くべき数字を弾き出している(12月9日現在6500万回超)。ちなみに今年の流行語大賞でトップ10入りした「ペッパーミル」でおなじみ、ラーズ・ヌートバーを起用したメガネのZoffのCM閲覧数の1日目は26万(現在500万回)。「どん兵衛」がどれだけバズッているかがわかるだろう。
閲覧回数6500万に対し、「いいね」の数は2.7万。同じ日清の「カップヌードル」は掲載1カ月弱での閲覧回数1000万に対し、「いいね」は4.2万だ。「カップヌードル」のブランド力が強いのがよくわかるが、6倍もの閲覧回数の差がありながら、「カップヌードル」の「いいね」は「どん兵衛」の1.5倍以上なのである。
1万以上にも上るコメントの多くは、ライバル「赤いきつね」に鞍替えの表明であったり、前任の吉岡里帆へ戻してほしいという要望であったりと否定的な内容が大多数を占め、中には過激なものまで…。
因果関係はわからないものの、このタイミングで日清食品ホールディングスの株価が続落(12月6、7日)。さらにXでは「日清食品」「アンミカ」など複数の関連ワードがトレンドに上がり続けるほどの過熱ぶりだ。
今、勢いのあるアンミカ起用による、大きな波紋。俗に言う「悪評も評判のうち」で、とにもかくにも話題になったもん勝ちなのか。今後の動向を見守っていきたい。
(群シュウ)