日米野球界で一大騒動となった大谷翔平の「1015億円ドジャース移籍」をめぐって、外野で問題が起きていた。
大谷はドジャースの一員となることについてSNSで、
〈エンゼルスで過ごした6年は心の中にずっと残します。ドジャースではチームのために常にベストを尽くし続けることを誓います〉
などと英語で綴っている。ドジャースとの契約を発表した12月9日は、2012年に日本ハム入りを表明した日でもあり、2017年にエンゼルスの入団会見を行った日でもある。
そんな衝撃と感動を与えた大谷移籍のウラで評価を落としたのが、メジャーリーグ評論家のAKI猪瀬氏だった。かねてから、一貫してエンゼルス残留論を強硬に推しており、テレビ番組では自信満々に移籍先の本命、対抗、大穴すべてがエンゼルスであると主張。ドジャース入りを予想する元メジャーリーガーの五十嵐亮太氏と激しく討論バトルを展開した。「短くて大きな契約でエンゼルスに残る」とまで具体的に言っていたが、フタを開けてみれば、大谷はドジャース入りを選択した。スポーツメディア関係者が苦笑する。
「2021年には当時ヤンキースに在籍していた田中将大の去就について『MLBに残る』と伝えていましたが、実際は楽天イーグルスに復帰して予想を外しました。猪瀬氏はメジャーリーグ通としてコラム執筆などに携わっていますが、知識は豊富ながら、人脈や取材力に疑念の目を向ける業界関係者もいます」
猪瀬氏は12月15日に「ホームラン王・大谷翔平は来季移籍or残留!? 大人気MLBジャーナリストがシーズン総括とストーブリーグ展望を語り尽くす」と題したトークショーを、東京・江戸川橋で開催する予定になっている。はたして、どういった釈明をするのか。
(田中実)