12月12日夜に飛び込んできた「和牛解散」のニュース。
2016年から3年連続でM-1グランプリ準優勝を果たすなど、お笑い界屈指の実力派コンビが2024年3月末での解散を決断した。
同日、川西賢志郎と水田信二が吉本興業の公式サイトを通じて、コメントを発表。3年ほど前から水田の劇場出番の遅刻が続いたことが重なったと双方が明かし、川西は「自分と彼との漫才に対する姿勢の違いが目立つようになりました」「徐々に彼を信頼できなくなり、節度を保てず厳しく言葉をかけることもありました」と告白。
水田も「漫才のパフォーマンスにおいて川西の要求に応えられないことがあり、漫才への取り組み方について川西との差を感じるようになりました」「相方に対して意見することができなくなり、楽しかった漫才が苦しいだけの毎日になっていました」と解散理由を綴った。
和牛について、お笑い関係者が語る。
「川西は几帳面、水田は大らかで、それぞれタイプは違うものの、コンビ仲は非常に良かった。一部では『以前から不仲だった』と報じられていますが、ネタ作りでバチバチにやり合うのは、彼らにとって当たり前。仕事面で水田がついていけなくなったのは確かですが、決して不仲ではなかったはずです」
ともに吉本に残り、新たな活動を模索していくというが、川西の「新相方」として名乗り出ていた大物芸人がいる。
「2019年に放送された『金曜★ロンドンハーツ』の隠し撮り企画で、スーパーマラドーナの田中一彦が奥さんから、スーパーマラドーナ解散後にコンビを組みたい新相方を聞かれて『川西やな』と即答していました。さらに『水田さんに、武智さんあげようや』との妻の言葉に『ええなぁ、気合うんちゃう?』と相方交換にもノリノリ。田中はスタジオでも『本当は川西と組みたい』と熱弁していました。それほどまでに、川西の実力は折り紙つきということでしょう」(前出・お笑い関係者)
あまりにもったいない解散なのだった。
(山倉卓)