1960年代に任侠映画で支持を集め、「幸福の黄色いハンカチ」「鉄道員」などの主演で知られる俳優の高倉健が11月10日、悪性リンパ腫のため東京都内の病院で死去した。享年83。実は、この高倉の死をどの芸能人よりも悼んでいるのがSMAPの香取慎吾と草なぎ剛だという。
「実は、香取と草なぎにテレビの生放送で唯一、ダメ出しをしたのが健さんだった。2年前に『SmaSTATION!!』(テレビ朝日)に健さんが映画『あなたへ』の宣言のため珍しく出演したんです。番組の中で映画に出演していた草なぎは、健さんに自分の演技に対する感想を求めた。当然、和気あいあいと番組が進行するかと思いきや、健さんがいきなりのダメだしを連発。ドラマ『任侠ヘルパー』では健さんを意識したという草なぎに対し『役が合わない』と一蹴。映画『あなたへ』の演技については、『う~ん。ちょっと役が足らない』とバッサリ斬り捨てられた」(放送作家)
健さんのダメだしは、番組司会の香取にも向けられた。
「香取が、台本は撮影現場で全て暗記すると自慢げに答えると、健さんは驚いた顔で『役者に向いてないんじゃないのか? 俺が企画担当だったら絶対に使わない』と香取以上の辛辣なコメントを発したんです」(芸能記者)
この異常事態に青ざめたのがテレ朝のスタッフたち。生放送のため編集が出来ないからだ。
「真っ青になっていた草なぎと香取以上に、番組プロデューサーのほうが慌てていました。ジャニーズの関係者もその場に居合わせていましたが、相手が健さんですからね。何も言えなかったそうです」(テレビ関係者)
実はこの一件で、俳優としての自信をすっかり喪失した香取と草なぎは、役者留学まで考えていたというから驚きだ。
「ジャニーズ事務所の幹部に相談しながらイギリスのシェークスピア学院やアメリカのハリウッド演劇学校への短期留学を真剣に考えるようになった。二人は大マジだったそうです」(芸能プロ関係者)
もっとも、この話には後日談が…。
「健さんは若い人にはわざと厳しく、きつく当たるんです。番組終了後から数日たってから、二人は焼き肉を御馳走になった。しかも、ちょっとどころじゃないレベルの超高級焼き肉。事前に二人が好物だと聞いたうえでのセッティングだった。しかも、高級時計までプレゼントされたうえに手書きの俳優覚書までもらったそうです」(前出・芸能プロ関係者)
以来、香取と草なぎは健さんファンを公言してきた。高倉健という俳優はアイドルからも尊敬され好かれていたのだ。