ロシア国防省幹部らとの会合で12月19日に演説したプーチン大統領は、欧米との対立激化を念頭に、次のように語って強気の姿勢を示した。
「戦略核部隊の戦闘準備態勢を、最高レベルに維持する。この分野で承認された計画は全て、必ず実行される」
翌20日には北朝鮮の金正恩総書記も、新型ICBMの発射訓練を実施した部隊を激励し、鼻息荒く宣言。
「敵が核で挑発してきた際には核攻撃も辞さないとする、わが国の核戦略の進化を明確に示した」
毎度おなじみの、核をチラつかせる威嚇を続けた。
とはいえ、「ならずもの国家」の長である両国トップのこと。いつ、どんなきっかけでブチ切れて核兵器ボタンに…ということがないとは言い切れない恐ろしさがあるのも事実だ。
さて、核戦争については、一部の歴史研究家の間にかねてから驚くべき考察がある。それが「人類の歴史は核戦争により、すでに幾度か滅び、復興を繰り返している」とされる「古代核戦争」説である。超古代文明研究の専門家が解説する。
「世界の四大古代文明といえばエジプト、メソポタミア、インダス、黄河の4つを指しますが、実は地球上にはこれらの文明のはるか昔、記録に残らなかった文明がいくつも存在します。しかもそこには、現代のテクノロジーを凌駕する高度な文化や技術があったのだと。ただ、その多くがアトランティスのように、大規模な天変地異によって、一夜にして海中に沈んだとされていました。しかし実際には天変地異などではなく大規模な核戦争が起こり、文明そのものが跡形もなく消滅してしまったといいます。それが古代核戦争説と呼ばれるものなんです」
この学説の肯定論者たちが掲げる根拠のひとつは「マハーバーラタ」や「ラーマーヤナ」など古代から伝わる文書に残された、大気圏内核爆発を想起させる記述だ。加えてユネスコ世界遺産に指定されているインダス文明の遺跡「モヘンジョダロ」(パキスタン南部)や、トルコ「カッパドキア」の地下都市に残されたオーパーツの存在だというが、
「モヘンジョダロの遺跡からは50体近くの人骨が発掘されたのですが、その後の研究によって人骨からは高濃度の放射線が検出され、焼き尽くされた際の温度は推定1500度だったことがわかりました。周辺には火山もなく、なぜ町が一瞬にして焼失したのか…。そんなことから、核戦争説が浮上したようです」(前出・超古代文明研究の専門家)
一方、カッパドキアに残る地下都市も、核戦争の際の地下シェルターとして利用されていた、とする肯定論者も少なくない。はたして本当に、超古代に核戦争は勃発したのか。一日も早い学術的な分析成果を期待するばかりだ。
(ジョン・ドゥ)