2023年暮れは前年と同様、ボートのSGグランプリ(住之江)、JRAの有馬記念(中山)、地方競馬の東京大賞典(大井)、KEIRINグランプリ(立川)、オートのスーパースター王座決定戦(川口)の大一番5番勝負、それに女子の大一番2レースにも新たにチャレンジしてみた。その前に、まずは2022年を振り返ってみる。
この年のSGグランプリは、初めて長崎の大村ボートで行われた。全国でも屈指のインが強いレース場で、10月に旅打ちに出かけ、暮れに備えた。結果は①白井英治がイン逃げを決め、3連単は①⑥④6530円。これは学習の甲斐あって的中。幸先のいいスタートを切ることができた。
次は有馬記念だ。4月にパリに出かけて、障害レース専門のオートゥイユ、凱旋門賞が行われるロンシャンの両競馬場まで足を伸ばした。10月の凱旋門賞に、日本馬はステイフーリッシュ、タイトルホルダー、ディープボンド、ドウデュースの4頭が出走したが、雨がたたってタイトルホルダーの11着が最高、という惨敗に終わった。有馬記念にはこのうちタイトルホルダーとディープボンドの2頭が出走し、2番人気になったタイトルホルダーは、逃げて9着に沈んだ。フランスまで出かけたので2頭の心情馬券を買って、ドボンだった。
余談だが、この時、パリではコロナ対策が終了していて、ほぼノーマスクになっていた。橋の上からセーヌ川のクルーズ船の写真を撮ったら、200人くらい乗船している中で、マスクをしているのはたった一人だった。日本よりも1年早いコロナ明けである。
しかし、パリを出る前日にPCR検査を受け、陰性証明をもらったものの、トランジットのロンドン・ヒースロー空港でうつされたのか、羽田空港の抗原検査で陽性に。銀座のホテルで1週間も足止めを食らった。その時すでに、凱旋門賞組とは縁がなかったと思った方がよかったかもしれない。
東京大賞典はテソーロ軍団の総大将、ウシュバテソーロからと決めたが、2着3着が絞れず、ウシュバから広く馬単を買って、収支300円プラスというセコい馬券になった。
平塚競輪場で開催されたKEIRINグランプリは、夕刊紙の本紙予想で②郡司浩平を本命にしたが、脇本雄太がGPを初優勝。買い足したチャリロトの買い目が的中したものの、3連単は本命サイドの4760円、大トリガミだった。
そして最後、オートは青山周平と鈴木圭一郎の2強時代。この両者が着外に沈むことはないと考え、2人を絡めた車券で勝負となったが、青山がまさかのスタート出遅れで着外に沈む。鈴木の完璧なレースで2着3着が人気薄で決まり、3連単は8万円台の大穴だ。オーラスはプラスで終わろうと思っていたのに、まさかの結果でオーマイゴッド!
結局、3安打だけど、かなりのへっこみの年の瀬になった。
そして2023年暮れ。5レースに加え、女子は、GIがスタートしたガールズケイリンのガールズGP、大晦日に優勝戦が行われるボートのプレミアムGI「クイーンズクライマックス」の2レースだ。競馬党やボート派のファンには興味がない試みかもしれないが、いずれにしたってギャンブルであることに変わりはない。要は走っている数字の勝者を当てること。なんでもいいのだ。
2023年はSGグランプリと有馬記念が、クリスマスイブの同日開催になった。
先に雌雄を決したのは有馬記念。2022年には出走しなかった武豊騎乗のドウデュースが、コロナが開けてのリベンジということで、馬券は迷わず3枠⑤ドウデュースから。GI馬8頭が出走する混戦模様で、2着3着を決めかねた。
3番人気の8枠⑮スルーセブンシーズに気があるが、他馬も…と迷う。8枠⑯スターズオンアース、5番人気の7枠⑬タスティエーラ…。1番人気の5枠⑩ジャスティンパレスだけは、買わないと決める。その結果、枠連を買うことにした。3枠、7枠、8枠の枠連③⑦、③⑧、⑦⑧の3点を各3000円。
レースは2年連続出走のタイトルホルダーが逃げて3着に残り、追い込んだドウデュース1着、2着がスターズオンアース。武豊は史上最多タイの有馬記念4勝目だ。枠連③⑧980円の配当となり、初戦は2万円のプラスでスタートした。
(峯田淳/コラムニスト)