長年にわたりお笑い界のカリスマとして君臨してきたダウンタウン・松本人志に、人生最大の転機が訪れている。
1月8日、所属する吉本興業が公式サイトに「松本人志の今後の活動に関するお知らせ」と題したリリースを掲載。昨年末に「週刊文春」が報じた「性加害問題」への対応を理由に、芸能活動を休止すると発表したのだ。
2015年に松本から合意のない性行為を強いられた、とする女性の告発について、報道直後に「客観的事実に反するもの」と全面否定し「法的措置を検討していく予定」としている吉本興業。松本から「裁判との同時並行ではこれまでのようにお笑いに全力を傾けることができなくなってしまうため、当面の間活動を休止したい旨の強い意志が示された」ことで、今回の決断となったという。
同日、松本は自身のXに「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす」と投稿し、昨年までレギュラー出演していた「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、決断に至った経緯を説明すると明かした。
「人志松本の酒のツマミになる話」「まつもtoなかい」など、地上波で7本のレギュラー番組を抱える松本だけに、テレビ各局が対応に追われる中、業界内では「事実上の引退」との指摘が出ている。お笑い関係者は、
「このままテレビから消えるのではないか」
と語るのだが、その根拠となるのが「法廷闘争に必要な年月」だという。
「文春との全面対決となると、裁判の結果が確定するまで、数年はかかってしまうでしょう。ともすれば、5年近くを要するかもしれません。現在、松本は60歳。仮に事実無根と認められたとしても、決着がつく頃には60代半ばにさしかかっている。かねてから『65歳で引退する』と宣言しているだけに、事実上の引退となる可能性が出てきます」(前出・お笑い関係者)
無事に表舞台に戻る日はやってくるか。
(山倉卓)