事件

名古屋「女性刺殺事件」で女性用性サービス業界が恐れる取締り強化と捜査のメス

 昨年末に世間を騒がせた「名古屋カラオケ店女性刺殺事件」で逮捕されたのは、自称・女性用性サービス業の曽我春暉容疑者だった。その後、名古屋市中区のマンションから別の女性の遺体も見つかり、県警は供述などから、2人とも曽我容疑者が殺害したとして調べを進めている。

 年が明けて、事件の背景が少しずつ明らかになってきた。曽我容疑者は1年半ほど前から、全国規模の女性用出張性サービス店グループのセラピスト(出張ホスト)として働いていた。すぐに全国ランキング1位になったが、この売り上げの一部は殺害された2人の女性によるものだったという。

 カラオケ店で刺殺されたAさんはアルバイトで貯めた150万円以上を容疑者に貢いでおり、Bさんも殺害された部屋で曽我容疑者から長い間、金の無心をされていた。こうした背景から、警察は金銭絡みで何らかのトラブルがあったとみている。

 曽我容疑者が働いていた女性用性サービス店はここ数年、メディアで取り上げられるようになっていた。昨年1月には、元AKB48・篠田麻里子の「不倫裁判」をめぐってLINEの内容が漏れた際、同じく元AKB48の指原莉乃が女性用の性マッサージ店を利用している疑惑が発覚した。

 指原が利用していたとされるのは業界でも有名な店舗で、この一件をきっかけに利用者が増加し、女性用性サービス業界は盛り上がってきていたというが…。

「今回の事件で、女性用性サービス業界にも『悪質ホスト問題』と同じように取締りが厳しくなり、捜査のメスが入るのでは、と懸念しています」

 そう語るのは、都内の性サービス店で店長を務める40代男性だ。この店長は、もともと女性用性サービス店は出張ホストから派生した業態だと話す。

「出張ホストは2000年代前半あたりから全国的に流布していったわけですが、ホスト希望者から登録料をだまし取る詐欺や、禁止されている本番行為を行うなどして、2010年代に多くの出張ホスト店が摘発されました。その後、女性用性サービス店ができたのですが、今もそうした出張ホストとやっていることが変わらない、悪質な女性用性サービス店は存在します。今回、逮捕された曽我容疑者のように、ヒモとして女性に貢がせる悪質なセラピストも少なくありません」

 店舗型のホストクラブとは違い、女性用性サービス店は派遣型のため、実態をなかなかつかみにくいとされる。今回の事件をきっかけに、水面下でうごめく悪質な女性用性サービス店や、悪質セラピストが取り締まられる日は近いのではないだろうか。

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