サッカー日本代表の地上波中継問題がまたしても持ち上がった。
昨年11月に行われたW杯アジア2次予選のシリア戦は、放映権を持つシリアから高額の放映権料をふっかけられたことで日本のテレビ局は地上波放送を断念。22年3月のW杯カタール大会アジア最終予選のオーストラリア戦もDAZNが配信し、テレビ中継はなかった。
1月12日から始まったアジアカップカタール大会もDAZNが配信し、地上波放送は一部の試合のみ。日本代表戦のグループリーグでは初戦ベトナム戦(1月14日)と3戦目のインドネシア戦(1月24日)が地上波で中継されず、見られるのは2戦目のイラク戦(1月19日)だけだ。
ただ、昨年のシリア戦や一昨年のオーストラリア戦で地上波放送がなかった際は批判の声が飛び交ったことから今回も物議を醸しそうな勢いだが、サッカーライターによればそうはならないという。
「オーストラリア戦は日本のW杯出場が決まるかもしれないという試合で、シリア戦は2次予選とはいえW杯予選であり、進化し続ける森保ジャパンの戦いぶりを見たいという声が多かったことから不満の声が飛び交いました。しかしアジアカップのグループリーグは突破するのが確実で、注目度は低い。地上波で放送されたところでそこまで話題にならないかもしれません」
決勝トーナメントは準々決勝から日本代表の試合が放送される。
「決勝トーナメント1回戦は日本がグループリーグを1位で通過すると、相手はB組、E組、F組の3位で一方的になり、見どころのない試合になる可能性が高い。本番は準々決勝から。ここからは地上波放送されるので、一気に盛り上がるでしょう」(前出・サッカーライター)
圧勝する日本代表を見てみたいが、そんな人はDAZNに加入してくれということなのだろう。
(鈴木誠)