常に冷静沈着なイメージがあるサッカー日本代表の森保一監督だが、現役時代はまったく逆であったと、元日本代表の田中マルクス闘莉王が自身のYouTubeチャンネルで明らかにした。
闘莉王は以前の配信で「口が悪い選手ワースト3」を披露しているが、今回は「ジェントルマンベスト5」を選んだ。選ばれたのは5位から順に駒野友一氏、坪井慶介氏、楢崎正剛氏、中澤佑二氏で1位は山口智氏。山口氏を1位にした理由を闘莉王は、
「めちゃくちゃいい人。しゃべり方も優しい。選手がみんな熱くなって言い合っている時に冷静に周りを見て、審判を守るような選手。熱いのは熱いけど、ちゃんと冷静。切り替えられる強さがある」
と絶賛。山口氏は現在、湘南ベルマーレの監督とあって、ジェントルマンのほうが監督に向いているのか、とスタッフから聞かれた闘莉王は、
「まあそうですよね。なのに森保さんは常に怒っていた。冷静な時はあまり見たことがない」
と森保一監督の現役時代を振り返り、ジェントルマンな選手というよりは口が悪い選手に入るかのような口ぶり。続けて、
「今も怒っている時はわかりやすい。状況がワーっとすると眉毛が上に上がる。そんなビックリしている顔の時は心配です。『ちょっと何をすればいいのかな』という顔」
と指摘した。森保監督に対して厳しい視線を向け、YouTubeでは歯に衣着せぬ発言で論評を繰り返している闘莉王。森保監督に対しては少しシビアでオーバーな表現である気もするが、信ぴょう性はあるとサッカーライターは言う。
「闘莉王と森保監督は2001年に1年だけですが共にサンフレッチェ広島でプレーしています。闘莉王はディフェンダーで森保監督はボランチですから、相手のプレーを間近で見ている。ベテランの『森保選手』が怒っているのを若い闘莉王は恐れ、よく覚えていたのではないでしょうか」
10月に行われるカナダ戦とチュニジア戦(13日、17日)で森保監督の表情に注目したい。
(鈴木誠)