9年ぶりに日本球界に復帰、ソフトバンクに入団した松坂大輔の背番号が「18」に決まり、改めて“エースナンバー”がクローズアップされている。
プロ野球選手にとって、背番号は大きな意味を持つ。
「プロ野球では、1から10までの番号はレギュラークラスの野手が、11からの10番台と20、21までは活躍を期待される投手が着用するといった、大筋での慣例のようなものがあります。一般的に番号が若いほど、いい選手であるとされていますね」(スポーツ紙デスク)
特別な番号としてもっとも有名なのが、“エースナンバー”と呼ばれる18番である。一説では、“特に得意な演目”を指す歌舞伎用語「十八番(おはこ)」からイメージづけられたと言われるこの背番号は、球界の投手全員にとって、チームを率いるエースにのみ使用が許された番号として強く意識されている。
「広島の・前田健太の入団時の背番号は34。1年目は登板機会がなかったにもかかわらず、2年目に佐々岡真司から18番を引き継いだ。本人は戸惑ったそうですが、エースナンバーを背負うことで責任感が生まれ、前田の才能が花開いた」(前出・スポーツ紙デスク)
そして今、「18」に追随するかのごとく飛躍しつつある背番号が「11」だ。その代表格がダルビッシュ有だろう。
「プロ入り当初の苦楽を共にした番号として、18番への変更を打診されても断ったほど、強いこだわりを持っていますね」(スポーツ紙記者)
松坂以外に背番号「18」と聞いて思い浮かぶのは、田中将大、前田健太、桑田真澄、三浦大輔、佐々岡あたりか。
一方、ダルビッシュ以外の「11」といえば、斎藤雅樹、野茂英雄、川上憲伸、吉井理人、そして二刀流で大注目の大谷翔平の名があげられる。
「両者を比較すると、『安定感』という意味では歴史ある18番に、『インパクト』の点では11番に軍配が上がりそう。偶然とはいえ、よくぞここまでキャラ分けされたものだと感心します。日本ハムの斎藤佑樹は来季の成績しだいでは18番はく奪の危機です」(スポーツ紙記者)
伝統の「18」VS伝説の「11」。どっちがエースなのか、松坂VS大谷の新旧怪物の直接対決とともに、2つの背番号にも注目していきたい。