プロデビュー3戦目にして世界ランカーを相手にするボクシング・那須川天心は、これまでの2戦で判定勝ちを収めてきた。2023年4月8日の与那嶺勇気戦、同年9月18日のルイス・グスマン戦だ。初のKO勝利が期待される次戦の相手、ルイス・ロブレス(メキシコ)は、世界ランキング13位。これまで那須川が対峙してきた相手とは比較にならぬ強敵といえる。
その那須川のファイトスタイルに、元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏が言及した。自身のYouTubeチャンネル〈具志堅用高のネクストチャレンジ〉に、視聴者から素朴な疑問が寄せられたのだ。それが、
「KOを狙わず、12ラウンド戦いきるスタイルにした方がいいんじゃないか」
というものだったが、具志堅氏はこれに異を唱えたのである。
「いやぁ、それはお客さんが飽きちゃうよ。毎試合毎試合、見せられたら。5ラウンドまでだったら我慢できるね。それ以降っていうのは長いよ。エキサイトした判定の試合だったら、みんなスカッとするんだけどね」
プロボクシングに転向する前、那須川が主戦場としてきたキックボクシングは、最長でも5ラウンド。具志堅氏は那須川の課題を、次のように指摘した。
「ボクシングは12ラウンドを大切にして、いかにしてお客さんを喜ばせるか」
一方、元WBA世界ライトフライ級王者の渡嘉敷勝男氏は、自身のYouTubeチャンネル〈「渡嘉敷勝男公式」トカちゃんねる〉で、
「これ(ロブレス)を倒して勝ったら、確実に世界タイトルに近づいていきます」
と那須川に期待を寄せるも、
「もう少し格下をバタバタ倒した方がいいんじゃないかと思うんですけど」
その第3戦は1月23日、エディオンアリーナ大阪でゴングが鳴る。
(所ひで/ユーチューブライター)