キックボクシング無敗のまま、ボクシングに転向した那須川天心。デビュー戦の相手が注目されるところ、亀田三兄弟の三男・亀田和毅が名乗を上げているという。
元WBA世界ライトフライ級チャンピオンの渡嘉敷勝男氏は、自身のYouTubeチャンネル〈「渡嘉敷勝男公式」トカちゃんねる〉で、
「那須川天心選手が、周りから見ればヒーロー役で、亀田和毅選手がヒール役を買って出ようということでしょうね」
そう言って楽しみな対戦だと期待を口にするが、和毅は41戦38勝(20KO)3敗の戦績を誇る、2階級制覇の元世界王者である。
「ただ、1戦目から世界ランカーというのは、(那須川にとっては)ちょっとキツいんじゃないかと思いますね」
いきなりの大物との対戦はファンにとっては面白いだろうが、那須川擁する帝拳ジムとすれば、
「8回戦、日本のノーランカー、日本チャンピオン、世界ランカーって段階を踏んでいきたいとは思っているのでは」(渡嘉敷氏)
那須川にとっては無謀となる対戦になりかねないことから、実現は難しいと予測した。
7月30日には、1年2カ月ぶりとなる国内試合を行う和毅。いずれスーパーバンタム級で戴冠すれば、世界3階級制覇の井上尚弥が階級を上げてきた時に迎え撃てる、とも公言。
那須川とのデビュー戦の実現度は不透明ながら、意外な台風の目となりそうである。
(所ひで/ユーチューブライター)