ダウンタウン・松本人志を巡る「性加害騒動」をめぐっては1月22日、疑惑を報じた「週刊文春」に対し、名誉毀損による損害賠償と謝罪広告の掲載などを求めて東京地裁に提訴。松本個人による提訴で、請求額は約5億5000万円だという。
当初はこの報道を「客観的事実に反するもの」と全面否定していた吉本興業は、1月24日に発表した〈週刊誌報道等に対する当社の対応方針について〉との文書では、大幅にトーンダウン。
〈当社所属タレントらがかかわったとされる会合に参加された複数の女性が精神的苦痛を被っていたとされる旨の記事に接し、当社としては、真摯に対応すべき問題であると認識しております〉
また、1月25日発売の「週刊文春」は、松本告発記事の第4弾を掲載。元タレントの女性が実名・顔出しで、18年前に松本から受けたという被害を告白している。
混迷を極める松本の騒動だが、ここにきて吉本所属の後輩芸人の間では「知られざる真実」として、ある逸話が広まっている。
「残念ながら、松本さんが女性を傷つけかねない遊び方をしていたのは本当だと思いますが、それとは別に、今回の騒動は『仕組まれたもの』。松本さんと吉本は完全にハメられた、と思っています」
そう言って憤るのは、吉本興業に所属する30代の中堅芸人だ。
「仕組まれた騒動」と断じる理由には「被害女性の代理人」の存在があるという。
「吉本の社員から聞いた話ですが、文春の記事が出るかなり前に『松本さんのスキャンダルが雑誌に載る前に和解しないか』といった連絡が『被害女性の代理人』を名乗る人物から、吉本本社にあったそうなんです。提示された金額が法外で、これを吉本は断った。結局、お金を引き出せなかったことで、ネタを文春に売ったのでは…」
現在、舞台の楽屋ではこの話でもちきりだという。吉本芸人の間で陰謀論的に「ハメられた説」が流布しているのだが、はたして…。
お笑い界のカリスマとして君臨した松本の大スキャンダル。後輩たちの動揺は計り知れない。
(山倉卓)