両国国技館で開催された大相撲初場所で、13勝2敗の好成績を挙げた関脇・琴ノ若。相星の優勝決定戦では横綱・照ノ富士に敗れ、幕内最高優勝を逃したが、昨年9月場所は9勝6敗、11月場所に11勝4敗。大関昇進の目安とされる3場所33勝となり、昇進は確実となった。3月場所の番付の正式発表が待たれるところだ。
元関脇の貴闘力は昨年12月5日のYouTubeチャンネル〈貴闘力部屋〉で、次のように「予言」していた。
「琴ノ若は大関に上がりそうだね。親父よりも息子の方が前に出るもんね」
同じ四股名を名乗った父親と比較し、琴ノ若の今後の活躍に期待を寄せて大関昇進に言及。敢闘精神旺盛な力士に与えられる敢闘賞を5回受賞していることも、評価していた。相撲関係者が言う。
「今場所の取り組みで興味深いのは千秋楽、小結・翔猿を上手投げで破った際に土俵際で見せた、ダメ押しとばかりに相手の頭を押さえつけて倒すところです。横綱・千代の富士がたびたび見せていたことから『ウルフスペシャル』と呼ばれ、『千代の富士の再来だ』との声も聞かれました」
今場所の琴ノ若は相撲のうまさが評価され、技能賞を初受賞した。そのあたりも昭和の大横綱に相通じる部分なのである。
(所ひで/ユーチューブライター)