日本サッカー史上に残るプレイボーイといえば、元日本代表の前園真聖氏と武田修宏氏で間違いない。サッカーファンなら納得のチャラ男ツートップだ。そんな前園氏が播戸竜二氏のYouTubeチャンネルに出演し、イケイケだった頃を振り返った。
横浜フリューゲルスに入団した前園氏はユース代表や五輪代表を飛び越え、20歳でA代表入り。当時は寮を出て一人暮らしをしていたという。
「最初は横浜のちょっといい所に住んでいたんです。フリューゲルスなので。でも東京に憧れるんですよ。多摩川を渡りたいんです。代表に入ったら、カズさんとかキーちゃん(北澤豪)とか、みんな世田谷に住んでる。そこで世田谷にマンションを借りた。フリューゲルスの時から1年だけ横浜で、あとは世田谷」
世田谷のマンションからフリューゲルスの練習場がある横浜まで車で通っていたという。しかし、夏になると湘南に遊びに行く人たちの車で渋滞が起こり、練習に何度も遅刻していたと明かした。罰金は1回30万円だったとか。
練習に行くのに使用していたのが、ピンクのオープンカーのポルシェ。当時、武田修宏などヴェルディの選手たちがポルシェに乗っているのを見てかっこいいと思った前園氏は、
「チームメイトの渡邉一平さんとポルシェを見に行った。みんな黒や青、シルバーを持っているので一緒は嫌だから別の色がないか聞いたら、ピンクが出てきた。当時はピンクをいいな、誰も乗ってないなと思って。俺と渡辺さんで違う種類のピンクのポルシェを買ったんです」
人と違う色を選んだつもりだったが、フリューゲルスのチームメイトである大嶽直人もピンクのポルシェに乗っていることがわかり、フリューゲルスにピンクポルシェ乗りが3人もいるという残念な状態だったようだ。
目立ちたいという気持ちがあって購入したピンクのポルシェだったが、
「試合に出て代表に選ばれると顔が知られて、西麻布に行くとすぐにバレるようになって、これじゃないんだなと。それで1年ちょっとで別の車に乗り換えた」
意外にもチャラ男時代は1年ほどで終わりを告げたようである。その後の前園氏の活躍は言うまでもない。早いうちに間違った生活をしていたことに気づいて何よりである。
(鈴木誠)