2年連続で最下位に沈んだ立浪和義監督率いる中日ドラゴンズは今オフの改革のひとつとして、中田翔を巨人から獲得し、Aクラス浮上を期している。はたして中田は中日の新たな4番打者として君臨することになるのか。
いや、元DeNA監督のアレックス・ラミレス氏の分析は違った。自身のYouTubeチャンネル〈【ラミレス公式】ラミちゃんねる〉で、今シーズンの中日を占っているのだが、
「中田翔がジャイアンツから移籍してきた。ジャイアンツのホームは東京ドームだったけど、あまり印象的な結果は出ていないよね。昨年は打率2割5分5厘、本塁打15本、37打点だった。狭い東京ドームがホームだったことを考えると、それほどいい結果ではなかった。そして今年から当然、本拠地はナゴヤドームになる。とても大きい球場なので、ホームランが出にくいよね。それでも、多くの人は中田翔が中日の4番に座るべきだと考える。ただ、数字などを見てポテンシャルを考えると、僕は細川成也が中日の4番に座るべきだと思うね」
中田ではなく、若きスラッガーを指名したのである。
細川は、2016年ドラフト5位でDeNAに入団。レギュラーとはほど遠く、2017年からの6年間で41安打、本塁打6本、19打点に甘んじた。だが2022年オフに現役ドラフトで中日に移籍すると、2023年は140試合に出場して131安打、24本塁打、78打点、打率2割5分3厘と開花した。中日の日本人選手でシーズン20本塁打を達成したのは、2010年の和田一浩(37本)、森野将彦(22本)以来の快挙となった。
さらにラミレス氏はこう続ける。
「彼(細川)はナゴヤドームが本拠地でも、40本は打つポテンシャルを持っているよ。さらに100打点も可能で、本塁打35本から40本、90から100打点を挙げれば、中日は優勝できるだろう」
この言葉に発奮するのは細川か、はたまた中田であろうか。
(所ひで/ユーチューブライター)