これぞ、スーパースター誕生の予感である。今年秋のドラフト会議の超目玉、明治大学の宗山塁内野手が、侍ジャパンのトップチームに選出されることが濃厚となった。3月6日と7日に京セラドーム大阪で開催される強化試合、欧州代表戦のメンバー候補に入っていることが判明。鳥谷敬や松井稼頭央、立浪和義、坂本勇人以上の逸材と言われる21歳に、井端弘和監督は、
「打撃もいいけど、守備が言うことがない」
とゾッコン状態なのである。
すでに各球団スカウトは、今年のドラフト会議での1位指名を狙って動いていると、スポーツ紙デスクは話す。
「今年は『宗山ドラフト』と言われるほど、アマチュア球界は彼中心に回っています。能力はすでに大学生レベルを越えていて、スイングなどもプロ選手の一流クラスの数値を叩き出しています。守備の安定感は素晴らしく、西武・源田壮亮のような柔らかいグラブさばきと肩の強さを持ち併せている。今年の初練習日には挨拶を兼ねて、プロ7球団のスカウトがグラウンドに集結していました」
広島育ちで、小学生でカープジュニアに所属。中学時代からその名が知られ、強豪の広陵高校では1年生でベンチ入りし、2年春のセンバツにレギュラーで出場した。明治大学においても1年春からリーグ戦に出場して活躍している。
「175センチ、79キロという引き締まった体型でルックスがよく、女性ファンが多いことも特徴です。神宮には『宗山ガールズ』と呼ばれる追っかけファンがいるほどですね。獲得球団はグッズ販売も見込めることから、営業面でも多大な貢献をしてくれそうです」(アマ野球に詳しいスポーツライター)
強化試合の結果によっては、11月10日から24日まで行われる「プレミア12」でも、メンバー入りの可能性がある宗山。未来のスターから、ますます目が離せないのである。
(田中実)