移籍先は中日ドラゴンズだった。オプトアウトを行使して巨人を自由契約になる道を選んだ、中田翔のことである。出場機会を求めて勝負に出た中田は、2年総額6億円の契約を手にした。
野球解説者の大久保博元氏が、自身のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉で12月3日、中田が中日を選んだのは正解だったとして、次のような持論を展開した。
「ナゴヤドーム(バンテリンドームナゴヤ)行って、ライト前ヒット、センター前ヒットってもので評価される。これでいいんだってことがあったのか。ホームランはもちろんガタって減りますけど、打率は上がっていく。中田翔が中日行って、ナゴヤドームはいいのかもしれないな。翔にとっては、いい球場に行くんだなって思いました」
今季、中田の球場別成績を見ると、セ・リーグではバンテリンドームでの打率が最も高く、8試合で25打数8安打の3割2分、本塁打2、打点7。続いて甲子園球場では7試合16打数5安打の3割1分3厘だ。
一方で、本拠地の東京ドームでは、43試合120打数32安打で2割6分7厘という結果に終わっている。
「今季、巨人の打撃チーフコーチとして間近で見てきた大久保氏が、納得の移籍と頷くのも理解できます。中田は日本ハム時代に3度の打点王に輝いていますが、本塁打は2020年の31本がキャリアハイ。本塁打を狙いやすい東京ドームで色気を出すよりも、広いバンテリンドームでヒット狙いに徹した方が、中田の個性は生かしやすいのかもしれません」(スポーツライター)
大久保氏の見立ては的中するのか。中田の来季の成績や、いかに。
(所ひで/ユーチューブライター)