スポーツ

城彰二「極貧高校生」からJリーガーへの大出世で直面した「税金トラブル」

 プロ契約によって1日にして大金を得ることも多いプロスポーツ選手。急に富を手にすることで、身を持ち崩すことも少なくない。元日本代表の城彰二氏もプロになって税金トラブルに見舞われたことがあると、自身のYouTubeチャンネルで明らかにした。

 高校生の時は常にお金に困っていたという城氏。理由は体を作るために食事を1日5回もとっていたからで、唯一の楽しみである「5円チョコ」を買うのにも困っていたという。疲れた体に甘さが染み渡り、心と体を癒やしてくれたそうだ。

 監督の家に住み込んでいた城氏は近くの温泉をお風呂代わりにしていたが、入浴料の250円がもったいないと公園の水道で汗を流したこともあったという。

 そんな極貧時代を過ごした城氏だったが、高校卒業と同時にジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド市原・千葉)と500万円で契約。5円チョコが何個買えるんだと驚いたという。

 500万円は分割で支払われ、初めての振込があった後で城氏は、

「50万円ぐらいかな。全額引き出してきて、こんな札束見たことないって大興奮しながら、寮の床に並べていった。俯瞰して見て『俺こんなに稼いだんだ』って。1枚ずつていねいに封筒に入れて、次の日に銀行に持って行って預けた。手数料がもったいない(笑)」

 その50万円から両親にプレゼントを贈り、残りは調子に乗って焼肉を食べたり、洋服を買ったりしたとか。当時としてはまだ珍しい携帯電話を18万円で購入したこともあったという。

 こうして1年が経った時、税金トラブルに見舞われたのだとか。

「郵便物が届いて、税金を支払わないといけないというのを知った。税金のことはチームも誰も教えてくれなかった。ウン百万円払わないといけないんだけど、使っちゃったのでお金はない。父親に頭を下げてお金を借りて払った。以降はちゃんと勉強して、税金を前納している」

 プロ選手が現役を引退し、税金を払うことができずにあちこちからお金を借り、自己破産するケースも多いと明かした城氏。プロ初年度の失敗からしっかりと学んだところはさすがである。

(鈴木誠)

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