12月28日から始まる第102回全国高校サッカー選手権大会に向け、日本各地で行われている地区大会が大詰めを迎えている。青森山田が27大会連続となる出場を決めるなど強豪校が順当に駒を進める中、山形の山形明正や東京Aの早稲田実業、愛知の名古屋、沖縄の名護など初出場を決めた高校も多い。
日本各地で大番狂わせが起きているわけだが、理由を元日本代表で高校サッカー選手権の開幕戦と決勝戦を解説している城彰二氏が自身のYouTubeチャンネルで分析した。
城氏によれば高校生時代は番狂わせはほとんどなく、強い高校が順当に出場を決めていたという。自身が在籍した鹿児島実業はシードで2回戦からの出場だったが、それでも10-0などの大差で勝つことがほとんどで、決勝に照準を合わせていたと明かした。それがここ10年ほどで変化。初めて名前を聞く高校が出場するようになった。そのワケは、
「いい指導者が増え、いろんな高校に派遣されるようになった。急に強くなった高校を調べてみるとあの人が指導していた、なんてことがある」
という。城氏は選手権開幕前に出場する高校を予想して調べておくそうだが、そんな状況から半分ぐらい当たらず調べ直すのが大変だという。
無名の高校の躍進は選手権でも起こりそう。ジャイアントキリングに注目して観ると楽しめそうだ。
(鈴木誠)