前代未聞のドタバダだ。日本サッカー協会(JFA)が2月1日夜、アジアカップ(カタール)のメンバー、伊東純也がチームから離れることを緊急発表したが、2日の未明になって離脱を一旦取り消した。
「デイリー新潮」による伊東の性加害報道を受けJFAは、「事実関係の内容について当事者の主張が異なっていると理解しており、慎重な対応が求められると考えています」と一度は伊東の離脱を発表。しかし現地の山本昌邦団長が選手から聞き取りをする中で伊東の残留を願う声が起き、一度撤回することになったという。
それでもグレーな状態にある伊東にとっては、これから茨の道が続く。自身がアンバサダー契約を結んでいる「クレディセゾン社」については、
「伊東のCM出稿を控える検討をしているという情報がある。しかも同社は2001年からJFAとスポンサー契約を続けており、昨年に2030年まで契約を更新させたばかり。総額100億近い大きな契約でJFAにとって上得意様なのですが、そのPRの中心にいるのが伊東だけに、個人で済む問題ではないんです」(日本代表担当記者)
ネット上では「伊東の無実」を主張する声も多いが、
「そもそも伊東は妻帯者ですから、報じられている被害女性との性行為の同意の有無にかかわらず、行動が不謹慎と言われても仕方がない部分はある。プロ野球の西武からFA移籍した山川穂高と同じような状況です」(別の代表担当記者)
伊東が所属するフランス1部リーグ、スタッド・ランスでは代表活動期間中でのこととあって情報を持ち合わせていないと前置きした上で、「法的動向を見守っている」という声明を発表している。波紋は広がるばかりだ。
(小田龍司)