サッカー韓国代表のクリンスマン監督が、今年3月に就任してから6月まで4戦連続未勝利。これで韓国代表の外国人監督としてはワースト記録となった。
韓国代表は6月、日本が2戦2勝となった同じ対戦国に1分1敗(●ペルー、△エルサルバドル)に終わった。エルサルバドルには先制しながら追いつかれ1-1という結果となり、クリンスマン氏は「4点以上は決められるチャンスはあった。準備期間も少なかった」と言い訳のオンパレードだった。
これに笑いが止まらないのは日本サッカー協会(JFA)だ。クリンスマン氏へ最初に代表監督就任に向けて動いたのはJFAの方である。そもそも、2018年W杯ロシア大会で勇退した西野朗監督の次は森保一監督ではなかった。サッカー担当記者曰く、
「クリンスマン氏推しのJFAの人間は多数いました。ただ、引っ掛かったのは西野さんの前のハリルホジッチ監督のように、クリンスマン氏が協会と衝突する監督だったことです。米国代表監督時代(2011年~16年)には同国協会と数え切れないほど衝突していましたからね。JFAの中では今も、言うことを聞かない外国人監督に対するアレルギーが相当強い。森保監督がW杯カタール大会後も続投になった理由の一つです」
そんなクリンスマン氏と韓国の契約は次のW杯まで。
「途中解任した場合、契約完了期間までの給料(約3年5カ月分)を違約金として支払う契約になっているため、そう簡単にはクビにできない」(前出・サッカー担当記者)
しかも、在任期間中は韓国での居住が契約条件に盛り込まれている。このまま不甲斐ない成績が続けば、韓国中で吹き荒れつつあるバッシングは激しさを増すばかりだろう。
(小田龍司)