テレビ東京の女子アナが次々と「離脱」している。先日、ベテランの松丸友紀アナが6月末で退社することが報じられ、その前には「モヤモヤさまぁ~ず2」にアシスタント出演した福田典子アナも、退社してのスタートアップ企業への転職をほのめかしている。テレビ東京関係者によると、進路を決断した2人に限らず、近年は、
「局アナだけでやっていこうという人材は、急激に減った」
と明かすのだ。続けて、
「テレビ東京の場合は、他の在京テレビキー局と比べて年収は劣ります。さらには広告費が減る中でテレビへのCM出稿も減っているため、ボーナスに響いてきている。なにより、アナウンサーのキャリアをどう積めばいいのか、真剣に悩む者も多いですね」
ひと昔前は「フリーになった方が稼げる」という理由で局アナを辞める人材は多かったが、今はそうでもない。
「先が見えない、というのが最も大きい。AI技術でNHKではすでに昼帯の一部ニュースをAIアナウンサーに担当させています。これが民放テレビ局にも広がれば、定時ニュース要員はまずいらなくなる。自分の仕事の範囲がどんどん狭まっていることを実感しつつ、『先のある企業で働きながら、アナウンサーは副業でやればいい』という考えを持つ女子アナは増えていきます」(民放局幹部)
価値観が変わったなによりの証拠だろう。