大谷翔平と山本由伸の加入により、日本からも熱視線が集まっているロサンゼルス・ドジャースのアリゾナキャンプ。3月20日に韓国ソウルで行われるシーズン開幕戦に向けて、メジャー屈指のスター軍団が調整を続けている。
そんな中、2月19日にキャンプ地を訪れたのが、とんねるずの石橋貴明だった。映画「メジャーリーグ」の第2作と第3作で「タカ・タナカ」を演じたことで、石橋ファンを公言するメジャーリーガーは少なくない。在米ジャーナリストが語る。
「今回のキャンプ訪問ではムーキー・ベッツが自ら近寄り、握手を求めていました。昨年放送の『MLB石橋貴明スタジアム』(ABEMA)でメジャーの試合を訪れた際には、マイク・トラウト、クレイトン・カーショウ、アーロン・ジャッジらスタープレーヤーたちが、こぞって記念撮影を依頼。カーショウに至っては、興奮のあまり『メジャーリーグ2』での石橋のセリフ『No Marbles!(玉ついてんのか!)』を本人の前で連呼していました」
まさに大谷並みの熱狂ぶりである。
スターたちから絶大な人気を誇る石橋だが、その背景には「納得の理由」があった。在米ジャーナリストが続ける。
「映画が公開されたのは1994年と1998年。現役選手はリアルタイムで作品に触れていない世代なのですが、プロ入りしてから『マイナーリーグの習慣』によって、繰り返し見ているんですよ。というのも、マイナーリーグの遠征は極めて過酷で、深夜に何時間もかけてバスで長距離移動するわけですが、選手のモチベーションを上げるため『メジャーリーグ』シリーズの映像を車内テレビで流し続けている。現在の大スターたちも下積み時代に、石橋の勇姿を何度も見てきているというわけです」
そりゃ、大ファンになるのも当然だ。
(川瀬大輔)