ナインティナインの岡村隆史が、4月12日深夜放送の「なるみ・岡村の過ぎるTV」(ABCテレビ)で、古き良き時代のテレビ業界を振り返り、とんねるず(石橋貴明、木梨憲武)は“別格”だったと語った。
自身が撮影現場で経験したエピソードを語っていた中、「お金の使い方だけでいえば、とんねるずさんが一番すごかった」と回想した岡村。
朝、岡村が赴いたロケ現場は地方の採石場。爆破シーンも撮影するため、その場所になったという。当初、岡村は周囲に何もなく食事はどうするのかと思っていたが、撮影現場に着くとキッチンカーが止まっており、そこにラーメンやカレーなど数々の料理が。スタッフはそこに並び、それぞれ好きなものを食べていたそうだ。
そばにはテントがあり、岡村は椅子に座ってコーヒーを飲んでいたとんねるず2人と雑談。その後、木梨がおもむろに車のトランクからゴルフバッグを出してきてティーを差し、ドライバーで球を打ち始めたそうだ。
多数のカメラが用意されていたが、またお茶を飲んだりして撮影が始まる気配はまったくなし。岡村が「始まらないな」と思っていると、石橋が「そろそろやる?」と一言。 その瞬間、スタッフがスタンバイを開始し、石橋の「こんな感じでいくから」だけでスタッフは機敏に動き、あっという間に撮影が終了したとか。
これに、「すごかった。何撮ってんねやろと思った。すごい、やっぱり違うと思った」と岡村。近年のテレビ業界は経費削減で、現場に着くとすぐに撮影が当たり前。これだけ金をかけ余裕のある現場はあり得ないという話だが、岡村は「笑っていいとも! グランドフィナーレ」の裏話として、もう一つとんねるずのエピソードを紹介し、打ち上げでみんながビールを飲んでいる中、「タモリさんもビール飲んではるのに、とんねるずさんのチームだけピンクのドンペリとかが置いてあった」という。やはり、バブル時代を象徴するお笑い芸人はとんねるずだったのだろう。
(鈴木十朗)