後輩選手へのパワーハラスメント行為によって楽天を自由契約となった安楽智大が、メキシカンリーグ入りを目指していると、スポーツニッポンが報じた。記事では韓国や台湾リーグの球団に売り込みをかけていたと紹介。仙台市内の自宅を引き払って、現役続行を目指しているという。
「支援している人間もいて、秘かに練習は続けているようです。一時は地元の愛媛県で基礎トレーニングや筋トレに励んでいた。野球への熱は消えていません。ごく一部の支援者以外は寄せ付けず、場所を転々としながら静かに再起を図ろうとしています」(球界関係者)
コンプライアンスが厳しくなった現代においても、中田翔は安楽同様に後輩への暴行問題を起こしながら、巨人、中日と渡り歩いている。山川穂高は女性問題で書類送検された後、FA権を使ってソフトバンクに移籍した。トラブルを起こしても、他球団でチャンスを与えられるケースはあったが、安楽の場合は難航している。楽天の森井誠之球団社長は「前の所属球団として面倒を見てあげたい」とセカンドチャンスの手助けをする考えだったが…。
「獲得調査に乗り出したものの、バッシングが激しすぎて獲得を断念した日本の球団がありました。年齢的にも若く、スタミナ、馬力があって出力が高い。肩を作るのが早いほうで、中継ぎでスクランブル登板させることができるので、需要はあります。素行が直り、反省して世論の承諾を得ることができれば、海外リーグでワンクッション置いてから楽天以外の日本の球団に入る可能性は、まだありそうです」(スポーツ紙デスク)
はたしてメキシカンリーグのユニフォームを着ることになるのか。救いの手を差し伸べるチームはあるのか。今後の動向を注視したい。
(田中実)