元祖「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」が復活し、今後ますますの活躍が期待される太川陽介だが、もはや限界がきているのかもしれない。
2月28日の「水バラ」(テレビ東京系)で放送された「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 陣取り合戦 第14弾」で、ありえない行動を連発したのだ。
青森県十和田市から七戸町と東北町を通って、野辺地町まで行けることを知っていた太川は、このルートを選択。ところが途中の五戸町で、大きなミスを犯してしまう。
五戸町のチェックポイント近くのバス停に着いたのは、午前11時45分。次のバスの時間を確認すると11時50分で、その次は3時間後の14時46分だった。通常であれば五戸町のチェックポイントを諦めて5分後のバスに乗り、先に進むのだが、太川はなんと3時間後のバスを選択した。
3時間も待つことを納得した上での決定かと思われたが、太川は「3時間あるの? 違うよ、2時間。えっ、3時間? 3時間はあまりにももったいない」と言って頭を抱える始末。待ち時間を1時間も勘違いする大失態である。
これが原因で、太川が提案した肝いりのルートを捨てることに。13時19分のバスで逆戻りするしかなかった。
こうして向かったのは、階上町の道の駅。ミッションは海鮮ラーメンを食べることだ。向かうバスの中でチームメンバーのチャン・カワイから、お店はやっているのかと心配する声が出たが、太川は「大丈夫。午後4時半までだったらやってる」とこれまでの経験から、営業していると判断した。
ところが、である。なんと、15時半で閉店。到着したのは15時55分なのでラーメンは食べられず、ミッションをクリアできなかった。判断ミスの2連発である。
結局、勝敗はというと、9-8で河合郁人チームの勝利。3時間待ちを選んでいなければ太川チームは得点を伸ばし、少なくとも引き分けに持ち込むことはできたはずだ。2つのチョンボが勝敗を分ける、痛恨の結果となった。
こんな状態で、太川は今後もバス旅を続けられるのか。テレビ誌記者は、最近の太川の調子について、
「ロケ日が土曜日なのに、平日の時刻表を見ていたことがありました。逆方向の時刻表をチェックしたこともあります。次のバスまで18分待ちなのに、なぜか1時間以上あると思い込み、あわや乗り遅れそうになったことも。太川はバス旅に慣れていますが、相手の河合や松本利夫はそうではないので、これぐらいのハンデがあった方が、戦いが拮抗して面白くなる。いいんじゃないでしょうか」
太川が「バス旅のプロ」を返上することはあっても、その姿を見ることはまだまだできそうである。
(鈴木誠)