お笑いコンビ「ずん」の飯尾和樹はバラエティー番組のみならず、近年ではドラマ、映画に数多く出演している。福山雅治主演の映画「沈黙のパレード」(2022年)では、娘が殺人鬼の手に掛けられて失意のどん底に落ち込んだ父親という難しい役どころを好演し、第65回ブルーリボン賞助演男優賞を受賞した。
同じ事務所の先輩である関根勤が、自身のYouTubeチャンネル〈関根勤チャンネル〉で思い出に残る映画について熱弁する中、飯尾ソックリの名優を見つけたと明かしている。
それは黒澤明監督の時代劇映画「用心棒」(1961年)。主人公・風来坊の浪人を演じる三船敏郎が活躍する街の真ん中に…。
「居酒屋みたいのがあるわけですよ。そこの親父さんが東野英治郎さんなんですよ。それが今の飯尾君ソックリなの。飯尾君にしか見えないのよ」
居酒屋の権爺を演じた東野は「用心棒」や「七人の侍」などの黒澤監督作品に始まり、小津安二郎監督の「東京物語」「秋刀魚の味」や、木下惠介監督の「結婚」「楢山節考」など、戦後の日本映画に数多く出演。ドラマ「水戸黄門」(TBS系)では1969年8月放送開始の第1部から第13部(1983年4月)までの実に14年間、初代・黄門様を演じた。
若い頃の東野を知らないであろう現代の若者も、2人の酷似ぶりに反応。それが1976年9月6日放送の「徹子の部屋」(テレビ朝日系)の、ネット映像だった。ゲスト出演した東野の姿に「飯尾にしか見えん」と。
「どことなく、声も似てるんですよね」(ネットライター)
いずれ「水戸黄門が」復活することがあれば、飯尾が「助さん、格さん、懲らしめてやりなさい」と声高に発する…なんてことがあるかどうか。
(所ひで/ユーチューブライター)