来年3月に完成予定の阪神タイガース新2軍本拠地「ゼロカーボンベースボールパーク」の内覧会がこのほど行われたが、球団OBからは若虎のハングリー精神が欠けないか、との懸念が持ち上がっている。
兵庫県尼崎市にある小田南公園の建設現場では3月1日に、OBの藤川球児、糸井嘉男、岩田稔の各氏が現場職員を激励に訪れた。またその場で、2軍独身寮が引き続き「虎風荘」になることも、同時に明らかになった。在阪メディア関係者が解説する。
「グラウンドが2面あり、室内練習場も広い。おまけに寮も新設されるのだから、来年入団する若手が野球に没頭できる素晴らしい環境が完成したと思います。ただ、大阪・梅田に近くなり、飲み屋や接待を伴う飲食店、性サービス店もある阪神尼崎駅がすぐそこですから。今、寮がある西宮市鳴尾浜の埋め立て地の周りは団地と工場しかなく、最寄りのコンビニエンスストアまで徒歩15分かかる立地です。ただでさえ誘惑が多い球団だけに、野球中心の生活ができるのか…」
利便性と環境を一新した結果、ダメ虎時代に戻ることだけは、ファンも勘弁してほしいところだろう。