プロ野球界の裏方に、女性の進出が目覚ましい。日本ハムは今春に立教大学を卒業予定の女性を、球団1軍通訳として採用した。
「すでに1月の新人合同自主トレ期間中から鎌ケ谷スタジアムで研修を受けて、2月から沖縄キャンプで本格業務を開始。大学時代にカナダへ1年間、語学留学しており、これまでにバドミントンの国際大会に、通訳として参加しています。ただ、野球の知識は微妙で、苦労していますが…」(北海道テレビ局スタッフ)
同時期にはロッテが女性広報スタッフを採用。こちらは美声で長年、マリーンズファンを虜にした広報兼ウグイス嬢・谷保恵美氏の退職に伴うものだ。
「ロッテの広報室は元スポーツ紙の阪神担当だった男性スタッフを筆頭に、4人体制。東海地区で中日戦の中継に制作スタッフとして携わっていた女性で、動画撮影と編集を主にやっています。慣れない現場は大変そうで、宿舎に戻っても編集作業が待っている。編集を外注する他のスタッフのように『みんなで作業分担すればいいのに』との声がありますね」(在京テレビキー局スタッフ)
男女の区別なく野球界でも働けるようになったのは進歩した証拠だが、
「選手が全員男性という中で、よからぬことが起こらないようにする配慮は必須」(球界関係者)
脱・男社会の変革期に奮闘する彼女たちに注目したい。