身辺整理を加速させているタモリ(78)。春からはレギュラー番組がわずか1本となる。希代の人気司会者が〝終活〟で見据える先に、大物アイドルの名前が浮上して―。
NHKは2月14日の定例会見で、3月いっぱいでの「ブラタモリ」のレギュラー放送終了を発表した。
同番組は08年に特番でスタートし、下期レギュラーを3年続けて15年から通年レギュラー化。多くの視聴者に愛され続けてきた。テレビ誌ライターが語る。
「NHKサイドは番組終了を『あくまで我々の事情』と説明していますが、人気は健在で打ち切る理由はありません。毎週の屋外ロケで長時間歩くことが前提ですから、年齢的にタモリの体力面が考慮されたとも言われますが、昨夏あたりから水面下でレギュラー放送終了に向けて調整がなされていたようです」
来年8月には傘寿を迎えるタモリ。昨春には82年から約40年にわたって放送されてきた「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)も惜しまれつつ終了している。残るレギュラー番組は、37年間も司会を務める「ミュージックステーション」(テレ朝系)のみとなる。
タモリの引き際に世間の注目が集まっているが、事情を知る放送作家によれば、
「『Mステ』は『ブラタモリ』に比べると体力的な負担は少ないですし、所属事務所が最も影響力を持つテレ朝とは同番組や『タモリ倶楽部』だけでなく、近年は不定期特番の『タモリステーション』も放送するなど関係が良好です。それだけに、一部で噂されているような番組視聴率の低迷による打ち切りということはないでしょう。その一方で、タモリの意向がより反映されやすい関係なのです。その意味で、最近は放送する回数が減って、同枠で特番の『タモステ』の放送回数を増やしているのは、徐々にレギュラー番組からフェードアウトする兆候と見られます」
もっとも、タモリが終活に向けて動き出しているのは、年齢の問題ばかりではなく、その要因として2人の人物の名前が挙がっているという。
「1人は夫人です。2歳年上の夫人は絵に描いたような糟糠の妻で、30歳でデビューした遅咲きのタモリをバックアップしてきた。個人事務所を作った際には社長を務めて資産を管理するなど、公私両面で夫を支え続けてきた。その夫人もここ数年は病気療養中で、タモリみずから介護に励んでいるといいます。かねてから愛妻への感謝を口にしているタモリですから、一緒の時間を増やしたいというのが仕事を減らしている理由の1つでしょう」(放送作家)