オープン戦も佳境に入ったプロ野球。お目当ての選手応援のため、球場に足を運んだファンからはある「共通の事情」で、次々と悲鳴が上がっている。在京球団の営業担当者が語る。
「各球団の収益でチケット代に次いで大きいのが飲食関係なのですが、物価高で仕入れ値が上がったため、価格に転嫁しています。球場にもよりますが、昨シーズンと比べて平均200円から300円上がったモノもありますね。もっとひどいのは、値段を上げたのに、内容量を減らした商品が多いこと。今後、多くのファンに知れ渡れば、球場と球団に苦情が入ったり、そもそも購入を見送る流れになるのではないですか。心配しているんですが、やむをえない部分もあって…」
中でも「それは便乗値上げだろ」だと言われているのが、ヤクルトが本拠地としている神宮球場だ。飲食業界関係者によると、
「飲食物を売る店舗の場所代を値上げしたため、価格転嫁したようです。以前は巨人、DeNAなど他の首都圏球団と比べてリーズナブルに飲食ができた上、立地条件もいいので、デートスポットにもなっていたのですが。事情を知る関係者からは『いつからヤクルトは人気球団並みの価格設定になったんだ』とツッコミが入っています」
なんとも世知辛い話なのである。