狭い会場で「明暗」がくっきり分かれた場面に遭遇した。リオ五輪競泳金メダリストの萩野公介氏と、今夏のパリ五輪出場内定を得た瀬戸大也のことである。
瀬戸は3月23日、東京アクアティクスセンターで開催された競泳五輪代表選考会の男子200メートル個人メドレーで優勝。日本水連が定める派遣標準記録を突破したことで、パリ行きをつかんだ。
大本命とされた200メートル個人メドレーでは、まさかの敗退。進退をかけた一戦で結果を残すと「夏は任せてください!」と期待を持たせるコメントを残した。
一方で連日、競技会場に姿を見せている萩野氏については、
「大会2日目の3月18に突如、歌手miwaとの離婚を発表した。女性週刊誌のスクープ記事が出る前に慌てて発表した格好となり、現場では運営関係者がしかめっ面で萩野を見る場面がありました。瀬戸が五輪を逃したら、4年前の不倫騒動を蒸し返されかねない状況でしたが、結果を出したのでひとまず回避。同期の活躍を喜び半分、羨ましさ半分の表情で見つめながら取材する萩野氏の姿は印象的でした」(スポーツ紙デスク)
運命と実力を味方につけた瀬戸に軍配が上がった形となった。