やはり「翔」が入っても「将」が変わらなければ…。公式戦開幕カードを2敗1分と、12球団唯一、勝利を挙げられなかった中日ドラゴンズのことである。
ヤクルトと敵地で迎えた開幕初戦は、開幕直前に育成契約から支配下に引き上げられたロドリゲスが「実質3失策」をやらかして、投手陣の足を引っ張り敗戦。2戦目は5時間近くの激戦の末、決定打が出ずに、延長12回ドロー。
今度こそはと、一丸となって戦った第3戦も、6回の無死満塁を含めて打席に立ったうち、3度走者を置いて主軸の細川成也が打てず、ゲームセット。それ以上に問題なのは、立浪和義監督に早くも堪え性がなくなってきていることだ。球団OBが溜め息をつく。
「2試合スタメンで使ったロドリゲスを、3試合目で2三振した後、村松開人に代えたのです。せっかく田中幹也と二遊間を組ませると声高らかに宣言したのだから、せめて対戦がひと回りするくらいまでは使えばいいんですがね。こんなにあっさりチェンジするのはテレビゲームのごとく、というか…。一貫性がなく、今年も選手を次々と代えていくのではないか」
別の心配もある。
「開幕初戦に勝ちパターンで使った松山晋也が炎上しましたね。次の日も立ち直れず調子が悪いのに、続けて使って失点を繰り返したのです。立浪監督が根本的に選手の調子を見抜けない問題がありますね」(スポーツ紙デスク)
神宮球場のスタンドからは、引き上げる指揮官に早くも「立浪、辞めろ!」と怒声が飛ぶ様子がXに投稿されている。これでは昨年と全く展開が同じだ。