スーパールーキーが大爆発だ。DeNAのドラフト1位・度会隆輝が、セ・リーグ史上初の開幕戦から2試合連続本塁打を放つ、衝撃的なデビューを飾ったのだ。
広島との開幕戦では、3回に九里亜蓮から同点3ランのプロ初本塁打。を放った。2戦目は初回に頭部へ死球を受けるアクシデントをものともせず、4回に147キロのストレートに踏み込んで、ライトスタンドへ弾丸ライナー。サイクル安打に王手をかける4安打と、大ハッスルだった。ヒーローインタビューでは、
「さいッこ~で~す」
と絶叫してチャラさを発揮した。スポーツライターも称賛を惜しまない。
「選球眼がいいため、スライダーやフォークを振らされることなく、見極めています。スイングは速く、バットコントロールが優れていて、当てるのがうまいですね。プロのボールに完全に対応できています。明るいキャラクターがファンに受け入れられていて、これから大人気となりそうです」
スーパーポジティブ人間の渡会は、新しい環境に慣れるスピードが突出している。名門の横浜高校では、1年生の春からベンチ入り。その夏の神奈川県大会では、主に代打で9打数7安打を記録した。高校から進んだ社会人のENEOSでも1年目からレギュラーに定着し、都市対抗で本塁打を放っている。
昨年のドラフト会議でイチ早く1位指名を宣言して熱烈ラブコールを送っていたものの、クジ引きで外してしまった中日ドラゴンズの関係者からは、
「貧打のウチが取っていれば、中田翔との相乗効果で強力打線になっていたのに…」
と歯ぎしりが聞こえてきている。
早くも他球団が要注意選手とする、スター性抜群のゴールデンルーキーから目が離せない。
(佐藤恵)