藤本美貴が絶好調だ。自身のYouTubeチャンネル「ハロー!ミキティ」の登録者は、昨年6月から約20万人増加し、現在68万人。今も1000人単位で登録者を増やしている。インタグラムのフォロワーも45万人と、多くの支持を獲得している。
こうした人気を背景に、連日のようにテレビ番組に出演。「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)では、ほぼ準レギュラー扱いとなっている。
「同じく3児の母の横澤夏子と、子育てや夫のことを語り合うトーク番組『夫が寝たあとに』(テレビ朝日系)も好評です。毎週水曜深夜2時半にひっそりとオンエアされていたのですが、世のママさんからの共感を集め、切り抜き動画の総再生回数が4000万回を記録。この4月7日(6日深夜)から、土曜深夜0時30分に枠移動しました。放送時間はこれまでの17分から、30分に拡大です」(芸能ライター)
群雄割拠のママタレ界にあって、藤本が「売れている」「受け入れられている」理由はどこにあるのか。テレビ関係者が語る。
「一時期は北斗晶・佐々木健介、吉岡美穂・IZAM夫婦のように、妻の立場が優位で、夫が尻に敷かれる、いわば恐妻タレントがもてはやされ、ダメ夫をあげつらう風潮がありました。つまりは何か顕著な特徴がないと出られなかったのですが、YouTubeの台頭で、大したエピソードがなくても、夫婦のありのままの姿こそ面白い、と思える時代がやってきたのです。その中で、藤本と庄司智春が普段の関係性のまま出るYouTube動画が、時代にフィットしました。藤本は庄司より稼いでいると思われますが、そのことはおくびにも出さず、夫に信頼と愛情を寄せているのも好印象ですね。それでいて、テレビ番組では決して共演しないことで、鮮度が保たれています」
もちろん辻希美と杉浦太陽といった夫婦にも似たようなところはあるが、藤本の場合、特徴的なのが、YouTubeチャンネルで行っている人生相談だ。視聴者の悩みへの辛口アドバイスは、テレビタレント的としても「使える」余白を残している。良妻賢母でありながら、肝っ玉母ちゃんとしての思い切りの良さも持ち併せている。今後も藤本無双は続くだろう。
(田村昭次)