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これは「八冠死守」より栄誉かも!将棋・藤井聡太が得た鉄道ファン憧れの「すごい称号」

 すさまじい対局だった。将棋の藤井聡太八冠(名人・竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖)が豊島将之九段の挑戦を受けている将棋の第82期名人戦7番勝負。5月18日、19日に行われた第4局は、先手の挑戦者が藤井八冠を下し、シリーズ対戦成績を1勝3敗として、一矢報いた。

 豊島は名人戦では自身最長となる96分の長考の末、桂馬が相手陣営に攻め込む「空中戦」を展開。あくまで頂上決戦レベルの話だが、豊島の桂馬がユニコーンのように盤上を自在に天翔けるのに対し、藤井八冠は珍しく陣形にスキが目立ち、95手目で投了した。

 これで藤井八冠は5月末にかけて、ハードな防衛戦を強いられることになった。

 まず、名人戦第5局は5月26日、27日に北海道紋別市の「ホテルオホーツクパレス」で、さらに挑戦者の伊藤匠七段に2連敗してカド番に追い込まれている叡王戦5番勝負第4局が、中3日の5月31日に千葉県柏市で開かれる。藤井八冠にとって、タイトル保持最大の危機だ。

 だが、窮地の藤井八冠にとって、もしかすると全タイトル保持記録更新より栄誉があるかもしれないタイトルが加わった。国土交通省の「日本鉄道賞」選考委員に、歴代最年少で選ばれたのだ。テツ友で、同じく鉄道に造詣の深いタモリこと森田一義氏すら選ばれなかった重責だ。

「日本鉄道賞」は国交省が2002年に創設しており、鉄道に関する施設整備・サービス・映画・楽曲・アート・写真集・テレビ番組など様々なジャンルから、優れた取り組みを表彰している。

 ちなみに第1回の日本鉄道賞は、非接触ICカードの「Suica」、特別賞を青森・津軽鉄道の「ストーブ列車」などが受賞した。選考委員の特権として、同賞応募者に直接、鉄道事業について質問できる時間が設けられており、対局の合間にご当地鉄道への乗車が話題になる「乗り鉄」の藤井八冠がどんな質問をするのか、注目されるのだ。

 また、藤井八冠が対局のおやつに選んだJR東海フードサービスの「ぴよりん」はネット通販まで販路拡大、工場が新設されるほどに大ブレイクした。藤井八冠のファンには従来の将棋ファンだけでなく、小中高生からマダムも多いとあって、藤井八冠が勝負メシ、勝負スイーツに選んだメニューは、お取り寄せまでに1年待ちとなるほどに売り上げが大幅アップする。

 そうした意味では、藤井八冠にストレート勝ちを許さなかった豊島九段、伊藤七段は、対局地の町おこしに貢献していると言える。

 日本鉄道賞をめぐっては今後、藤井八冠人気にあやかろうと、JR各社や地方鉄道が手掛ける「ご当地スイーツ」「駅弁」が名乗りをあげてくるかもしれない。まずは5月末の名人戦第5局で紋別市のオホーツク飯と、叡王戦第4局での柏市のチーバくん飯に注目だ。

(那須優子)

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