「20歳以上下の異性の友達を作る」
元陸上日本代表の為末大氏のこの提言が、アカウントが凍結されるほどの波紋を広げている。
為末氏が5月18日に自身のXに投稿した一文は、「50歳以降で多様性理解のために一番おすすめなのは『20歳以上下(20年以上、年下)の異性の友達を作る』だと思っています」というもの。
かなり大胆な意見だったことから、投稿直後こそ賛同する声があったようだが、徐々に劣勢に。結果的に大きな批判にさらされ、アカウント凍結という事態となってしまった。
批判した中には有名人の名前もあった。その一人が「くらたま」こと、漫画家の倉田真由美氏だ。
倉田氏は22日の投稿で「いやー、無理無理」と為末氏の主張をバッサリ斬り、自身で考えると、自分の息子の同級生と友達になることと同じだと綴った。また、同性相手なら世代が違っても話題で共通項があるとしたが、とはいえ対等に話せる友達にはなりづらいと持論を展開。しかも、それが異性となると「話したいことが何もない」と、改めて為末氏の主張に無理があることを強調した。女性誌ライターが深くうなずく。
「芸能界では年の差婚が流行中ですが、今回の為末氏の意見に対しては残念ながら、異性からの批判が多いのです。最近ではストーカー殺人、有名声優の年下ファンとの不倫中絶騒動など、やはり自分の娘世代や、それ以下の年齢の女性たちを、男性側の欲求のために不幸に陥れている事件が目立ちます。為末氏が『友達』という言葉を使ったことで、逆に下心を感じたという女性が多いようですし、やはりこういった大胆な意見は男性側が言い始めると嫌悪感を招きやすいですね」
一方で、発言した張本人の為末氏は、22日にXの別アカウントから動画を投稿。アカウントが凍結されたにもかかわらず、終始笑顔で「(アカウントが)解凍されるといいな」と、あまり反省の色は見せていなかった。
現在46歳の為末氏。まだ50歳までは数年あるが、中高年が多様性を理解するための友達を、20代以下の異性に限定する必要はないように感じるのだが…。何か信念を持って発言したのなら、その真意を詳しく知りたい人は少なくはないだろう。
(石見剣)