金メダル1つ、銅メダル1つの結果に終わり、盛り上がりに欠けた世界陸上ハンガリーブダペスト。W杯でパリ五輪出場を決めたバスケットボールなどに比べると、陸上の人気は寂しい状況だ。
それを選手も理解しているようで、陸上男子100メートルで世界陸上2大会連続ファイナリストのサニブラウン・ハキームは、自身のSNS「X」で、
「2年後の今頃東京で世界陸上やるわけだがこのままだと国立競技場は絶対埋まらないから何ができるかね」
などと陸上の危機を訴えている。次の世界陸上は2年後の25年に東京で行われるが、今の注目度だと収容人数6万7750の国立競技場が満員にならないと感じているという。
世界陸上東京大会が盛り上がるかどうか、やはり全ては結果次第だろう。スポーツ紙記者は言う。
「バスケのW杯が盛り上がったのは、強豪フィンランドに勝ち最終的にパリ五輪の出場権を獲得したから。ラグビーやサッカー、野球の世界大会も同様です。いい結果を残せなかった世界陸上や世界水泳は盛り上がりませんでした。東京大会を盛り上げるためには、前年の24年に行われるパリ五輪でいい結果を残し、ファンに期待感を持たせたまま大会に入ること。その他にないでしょう」
東京大会を盛り上げるために、サニブラウンにはブダペスト6位入賞を超える結果をパリ五輪で期待したい。
(鈴木誠)