7月26日に開幕するパリ五輪。100年ぶり3度目の開催地となる「花の都」を目指し、世界各地で出場権をかけた戦いが続いている。ここ日本のテレビ局でも、女子アナたちが〝代表〟に選ばれるべく、つばぜり合いを繰り広げて–。
1年以上前から、パリ五輪に向けて、女子アナのライバル関係が取り沙汰されてきたのはテレビ朝日だ。
23年4月より「報道ステーション」で安藤萌々アナ(26)がメインキャスターに昇格。空席となったスポーツ担当にフリーのヒロド歩美(32)が就いた。本来ならば栄転のはずの安藤アナだが、パリ五輪キャスターに執念を燃やしていただけに、心中穏やかではいられなかったはずだ。
そもそも2人のライバル関係が始まったのは、ABCテレビの人気局アナだったヒロドが退社、フリーに転身した昨年春のこと。
「テレ朝のドン・早河洋会長の肝煎りで『報ステ』への起用が決まった。〝優先度〟が高まる雰囲気に、局内は多少、混乱気味になっていました。以前から『熱闘甲子園』『サンデーLIVE!!』など、テレ朝との共同制作番組に起用される機会が多かったヒロドは『取材対象者への食い込みが半端ない』と同局のスタッフからも一目置かれる存在ではありました。とはいえ、圧をかけてグイグイ行ってしまう取材手法には戸惑う関係者も一定数いたんです」(テレ朝関係者)
いずれにせよ、ヒロド本人にしてみれば「パリ五輪内定」含みでの〝移籍〟と踏んでいたに違いない。
「ヒロドがフリーになった時に立てた目標は『高校野球を取材する』『五輪に携わる』の2点。東京五輪も現地取材していたので、渡仏できれば2大会連続でキャリアとしても箔がついたのですが、なんと、まさかの〝落選〟。『どうせ行かせるなら局アナの方がいい』との結論が出たんです」(前出・テレ朝関係者)
結果、安藤アナの悲願成就だ。現地には「グッド!モーニング」を担当する住田紗里アナ(29)、「サタデーステーション」を担当する枡田沙也香アナ(31)とともに局アナ3人衆として赴くことになったという。
「大学時代を体育会ゴルフ部で過ごした安藤アナは先輩を立て、後輩も可愛がれるタイプで、対話路線を重視。場を和ませながらコミュニケーションを図るのが得意で、くしくもヒロドと正反対のキャラです。昨春から予期せぬメイン昇格にも嫌な顔をせず仕事をこなし、休日にも自主的にスポーツ現場の取材に足を運ぶ姿が何度もありました。周りも『そこまでスポーツに携わりたいのか‥‥』と頑張りを認めたのが今回の五輪派遣の一因にもなっている」(番組関係者)
一方で意気消沈したヒロドだが、切り替えも早いようで、〝復讐〟に燃えているという。
「今はライフワークである『高校野球取材でウサ晴らしする』と燃えているんですよ」(前出・テレ朝関係者)
2人の抗争は第二幕を迎えている。「筋書きのないドラマ」は五輪スポーツだけではないのである。