剛力彩芽が人気が数字に表れることへの恐怖心をとくとくと語り、「やはり有名人でも『大爆死』はトラウマになってしまうのか」と、視聴者の背筋に冷たいものを走らせた。
5月24日に放送されたバラエティ「酒のツマミになる話」(フジテレビ系)では、同じくゲストだった元AKB48の柏木由紀が、ソロライブのチケットの売れ行きが芳しくなかったことから「自分の人気のなさに気づかされた」と話したが、剛力がその話題を振られると、さらにネガティブな発言をしてスタジオを驚かせたのだ。
剛力は真顔で「いつも人気ないと思ってます」とひと言。あまりにストレートな物言いに、番組共演者は剛力の謙遜だと捉えていた様子だったが、どうやら「人気がない」はウソ偽りない本心のようで、「イベントとかできないんですよ。怖くて…数字でわかっちゃうから」と、その精神的な影響を話した。つまり、自分で人気のなさを目の当たりにしたくないというわけだ。
さらに、出演している舞台でも出演者のグッズの販売数や売り上げの数字が出てくるが、それがどのくらい売れているか「聞くのが怖い」と、剛力は吐露。決して長くないトークタイムだったが、人気が数字で表れることへの恐怖について濃密に説明した。
芸能記者が振り返る。
「2013年7月にシングル『友達より大事な人』で歌手デビューした経歴のある剛力ですが、当時はサビ部分のプロペラダンスが話題となり、ミュージックビデオの再生回数は同年の日本国内動画ランキングで5位になるほどの大ヒットを記録しました。ところが、同時期に出演した『ガッチャマン』『L・DK』といった映画はヒットしませんでしたね。それもあってか、15年、結果的に最後のシングルとなった4枚目の『相合傘』を発売したタイミングで、女優活動を休止して歌手活動に専念すると発表しました。ところが勝負のはずだった同シングルのリリースイベントは空席だらけで、売り上げも初週のオリコン18位が最高位と大苦戦したんです。握手券付きのCDかつ、歌手活動専念と大見得を切ったあげくの『大爆死』となり、SNS上でかなり揶揄されましたね。当時はまだハタチそこそこの女子。あの頃の悲惨な状況がトラウマになっていても不思議ではありません」
歌手活動が大爆死し、女優業休止からわずか3カ月後に女優業再開という迷走ぶりも、当時の剛力が置かれた立場を推察できる。ところが、女優復帰後もヒット作には恵まれないまま、あの実業家の前澤友作氏との熱愛が世間で最も話題をさらってしまう結果に。
剛力ほどの有名芸能人なら、小さな数字など気にしないほうがいいことは間違いないが、それでも本人が10年以上も「数字のトラウマ」を抱えたまま今に至っているとしたら、ちょっと気の毒な気もするが…。
(田中康)