日本サッカー界のレジェンド「キングカズ」こと三浦知良の動向が、風雲急を告げている。
2023年1月からポルトガル2部のオリベイレンセでプレーしたカズ。今季最終節となる5月19日の試合では30分以上ピッチに立ち、57歳にして健在な姿を見せつけた。
シーズン終了後の5月21日に帰国したカズは空港で取材を受け、プロ40年目となる新シーズンへの意気込みを告白。
「どこでどういうプレーをして、サッカーで幸せを感じるかが大切。まだまだ次の目標に向かっていきたい」
力強く現役続行を宣言したのである。
そんな中、6月1日に一部メディアが、カズのJFL鈴鹿への復帰が濃厚だと報じた。サッカー関係者が語る。
「カズにとって鈴鹿は、2022年シーズンを過ごした古巣チーム。当時のクラブ名は鈴鹿ポイントゲッターズでしたが、現在はアトレチコ鈴鹿に変更されています。今年2月にカズの実兄である三浦泰年氏が監督を退任したものの、同クラブのオーナーである斉藤浩史氏は、かつて読売クラブでカズとチームメイトだった人物。斉藤氏とカズには家族ぐるみの交流があり、理解者がいる鈴鹿への復帰は納得のいくものです」
6月中にも鈴鹿に合流する可能性が高いとみられるが、先のサッカー関係者は、
「実は鈴鹿以上に、カズの力が必要な国内クラブがある」
と驚きの情報を口にする。そのクラブとはどこなのか。
「3年前にもカズにオファーを出していた、JFLの高知ユナイテッドです。高知は今シーズン絶好調。第10節が行われた6月2日時点でリーグトップを走っていて、このままいけばJ3昇格条件である2位以内に手が届く状態にあります。しかし、課題となっているのが『平均入場者数』。J3昇格には1試合平均2000人の集客が必要なのですが、現時点で高知の平均入場者は900人台。絶大な人気を誇るカズを、たとえ『客寄せパンダ』と割り切ってでも、獲得すべきでしょう」(前出・サッカー関係者)
キングがどんな決断を下すのか、大いに気になるのである。
(川瀬大輔)