93年、Jリーグ開幕イヤーのMVPに輝き、サッカーボール形の風船の中から真っ赤なスーツ姿で登場すると会場のドギモを抜いた。あれから24年──。今なお現役選手としてピッチに立つキングカズの雄姿は、間違いなく日本サッカー界の至宝だ。齢50歳にして生涯ストライカーの天命を知る「サッカーバカ伝説」をバモラッ! 11本連発ゴォール!
2月26日の開幕戦、J2戦にしては異例となる1万3000人を超える観客がニッパツ三ツ沢球技場に押し寄せた。試合後、なんとピンクのスーツ姿に着替えて登場したカズこと三浦知良は、
「60歳まで頑張りたい」
と、200人の報道陣に向かって豪語した。Jリーグ最年長出場記録を更新し続けるキング節を止められる者はもはや誰もいない。
スポーツ紙記者が証言する。
「50歳の誕生日を開幕戦にドンピシャで合わせてくるとは、まさに持ってる男の証しでしかありません。誕生日は報道陣の前で祝うのが恒例となっていますが、紫、赤、スカイブルーなど毎年必ず極彩色のスーツを新調しています」
このド派手スーツは1着数十万円という高級品だという。
「私服がスーツというくらい、おしゃれ好きのカズはふだんは黒や紺などシックな色のスーツを着ています。特にイタリアのブランドが大好きで若い頃には高級店に出向き、端から端までスーツをまとめ買いしていたほど。今では本人でも何着持っているかわからないようですが、西麻布にはスーツ専用のマンションを所持しています。誕生日に仕立てた極彩色のスーツは誕生日が終わると『これはもう着ないね』と、ポイッと友人にあげてしまうそうです」(前出・スポーツ紙記者)
ちなみにカラフルなスーツを選ぶ理由は、マイナー競技だったサッカーを新聞のカラーページに載せるための普及活動なのだとか。
そのイタリア好きの由来はサッカー、ではなくイタリアンマフィアの抗争を描いた巨匠フランシス・F・コッポラ監督の映画「ゴッドファーザー」にあるというではないか。
サッカーライターが、その敬愛ぶりを明かす。
「何度も繰り返してDVDを見直しているのはもちろんのこと、イタリアに移籍した際には真っ先にイタリアンマフィアの発祥の地・シチリア島を表敬訪問しているほどです。今でも毎年オフになるとプライベートでイタリア・ミラノで豪遊しているのですが、カズがホテルに到着したとたん、ゴッドファーザーの『愛のテーマ』がピアノ生演奏で奏でられ、最大限の歓迎を受けるといいます」
イタリアではドン・三浦で通っている!?
15歳でブラジルに渡り、「第2の故郷はブラジル」と言うカズだが、なぜかイタリア好きエピソードはまだまだ数限りない。
「ふだんはお抱え運転手の国産ワンボックスカーで移動していますが、他にも、アストンマーティン、レンジローバー、ポルシェ・カブリオレなど外国産の高級車を複数台所有しています。中でもプライベートで愛用しているのが、イタリアの伝説のスーパーカー、ランチア・ストラトスです。イタリア美女のようなエレガントな乗り心地がお気に入りなんだとか」(前出・サッカーライター)
スーパースターたるもの、女も車も迷わずイタリア産!