人気シリーズに成長した「かまいたちの名所名物先取り旅」の最新回第7弾が、6月5日の「水バラ」(テレビ東京系)で放送されたが、これに旅番組ファンから批判の声が続出している。対決旅とは思えないヌルさが、ヤリ玉に挙げられているのだ。
これはかまいたちの山内健司と濱家隆一が名所や名物を取り合う、対決方式の旅。「水バラ」の対決方式の旅といえば、太川陽介の「ローカル路線バスで鬼ごっこ」や「バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅」「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 陣取り合戦」のほか、「1歩1円ウォー金グ対決旅」や「ぐるり一周対決旅」があり、どれも激しい戦いが繰り広げられている。それに比べれば、かまいたちは戦う姿勢が弱いというのだ。テレビ誌記者も同じように感じたと話す。
「太川や村井美樹はチェックポイントで名所、名物を体験したとしても、少しでも早く終わらせて先に進もうとします。しかし、かまいたちはのんびりと全力で楽しもうとしている。チンタラ歩いているように感じますし、『さっさと先に行けよ』とイライラすることが少なくありません」
テレビ東京の対決旅は「ガチ」が売り。ゆったりムードの戦いなど、ファンは望んでいないのだ。とはいえ、かまいたちが悪いわけではないと、先のテレビ誌記者はフォローする。
「他の対決旅を見たことがないのでしょう。だから何が求められているのか、知らないのだと思います。旅番組であることを考えれば、名所や名物をしっかり楽しもうという、かまいたちの姿勢の方が正しい。太川の対決旅に出演させて、バス旅のプロのやり方を見れば、カンのいい彼らは理解できるはずです」
次の回では激しくやり合う場面を見たい。
(鈴木誠)