W杯アジア2次予選のミャンマー戦(6月6日)を、元日本代表の福西崇史氏が厳しくチェックし、自身のYouTubeチャンネルで発表した。
日本はすでに最終予選進出を決めているため、ミャンマー戦は消化試合。しかし福西氏は、
「日本としてはベースアップ、レベルアップをしていくための試合にしないといけないということで、どうチャレンジをしていくかということを楽しみに、今回のゲームを見てました」
そのポイントとなったのが、3バックのシステムだ。
「3バック、僕は賛成です。3バックと4バックが両方できると、柔軟に戦える」
そう評価する福西氏は続けて、
「今回は相手の力が弱く、ボールを持てるので、後ろは3バックでもなんら問題がない。前半は谷口彰悟、伊藤洋輝、橋岡大樹の3バックだったものの、伊藤が高い位置を取って、ちょっと変速的な4バックもできた。相手が強ければ旗手怜央と森田英正の2ボランチでもいいですし、中村敬斗が戻ってきて5バック気味でもできるということです」
今後につながる3バックだったと絶賛したのである。
しかし、戦い方そのものには不満があったようで、
「引いた相手に対してどうしていくんだっていうところは、全然見えなかった。後半に相手の前でボールを回して相手を走らせていたが、これは前半にすればいいこと。守った相手をどう崩すのか、意図がみんなの頭で一致していないと、ボール回しを見て感じました」
日本代表は引いて守るアジアの国を苦手としており、アジアカップではこうした国を相手に苦戦。今後の課題に挙げられていた。最終予選でも引いて守る国と対戦する可能性は高く、続くシリア戦に注目したい。
(鈴木誠)