太川陽介が自身のYouTubeチャンネルで配信している、単独での「シン・バス旅」で、とんでもない勘違いをやらかした。それは「バス旅のプロ」を自称し、日本中を旅してきた人とは思えない、赤っ恥ものの間違いだった。
第2弾で太川は千葉県長南町をスタートし、栄町の役場を目指した。ところがバスの本数が少なく、スタート直後に足止めを食らってしまう。次のバスまでは約3時間。そこで太川は本来乗る予定だったバスを諦め、すぐに出発する牛久駅行きのバスに乗ることに。そして、
「牛久だったら、おそば屋さんがある」
と、牛久駅で時間を潰す考えを示したのである。この時点でおかしいと思ったと、鉄道ライターは言う。
「バスの行き先表示は『牛久駅』でしたが、太川が目指したのは小湊鉄道の『上総牛久駅』です。小湊鉄道の中では大きな駅ですが、栄えているかと言われたら疑問が残る程度の規模。それなのに太川は、そば店があると言い切った。おそらく『牛久大仏』がある『JR常磐線の牛久駅』と間違えているのではないかと思いました」
ほどなくして、その予想は的中。太川はひま潰しにと、
「牛久観音でも見るか。牛久観音は駅からどれぐらい離れてるの? でも山の方だもんね、あれ」
千葉県と茨城県を勘違いしていることが、ここで明らかになったのである。
恥ずかしい発言の太川だが、運を持っていると、この鉄道ライターは言うのだ。それを証明したシーンがあるそうで、
「太川は牛久駅近くの喫茶店で、お昼ご飯を食べました。小湊鉄道の路線脇にあるお店で、窓から列車が見えます。太川が外を見ていると、1両編成の車両が通過していきました。クリーム色と朱色の『小湊鉄道色』に塗られた『国鉄キハ40系気動車』で、小湊鉄道に1両しかないレアな車両です。しかもキハ40は2両編成で運用されることが多く、単行列車は珍しい。よほど運がよくないと、目撃できません。もっとも、ルイルイはその価値に気付いていないようでしたが」
太川は「バス旅のプロ」だけに、それも仕方ないだろう。その代わり、バスに関してはすごいところを見せてほしいものである。
(鈴木誠)